科学の質問箱


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Q1.神は存在しますか。
A1.存在しません。
今のところ、再現可能性がないからです。


Q2.UFOは確認されていますか。
A2.確認されていません。
確認されたら、UFOにはならないので、原理的に確認不能なのです。
(註)UFO=Unidentified Flying Object(未確認飛行物体)

Q3.それなら空飛ぶ円盤は存在しますか。
A3.存在します。
あなたにも、再現可能です。一度実験してみることをお勧めします。
(註)flying Saucer(空飛ぶ円盤(Saucerとはティーカップの受け皿などの小皿の意味))


Q4.原子力は安全ですか。
A4.はい、安全です。


Q5.東海村のJCOの事故について、バケツでウランを混ぜたことをどう思いますか。
A5.バケツは、人類の発明した輸送器具の中でも特に秀逸といえる。
なぜなら、構造的に安定した円を基調としたデザインの中にある種の美を感じさせるのはもちろんのこと、それだけではなく、変形等に強く、液体、固体を問わずほとんどのものを安定して運ぶことができる。また、バケツ自体が他の輸送器具にたいしてきわめて軽量であることが、段差等の障害に対する抵抗性となり、その優秀性を高めている。また、複雑な制御機構を搭載していないことにより放射線にも強く、それゆえ今回の事故の一因となったことは、バケツ愛好家として遺憾である。


Q6.どうしてこまは回すと倒れないのですか。(大阪府箕面市在住S.T.さんからの質問)
A6.どうやらあなたはこまに対して、大きな誤った知識を持っているようですね。「こまは回すとなぜ倒れないのか?」という質問ですが、答を率直に言えば「回して倒れないものをこまと定義するんだ」です。これは社会からの要請です。例えば、あなたが近所のおもちゃ屋さんへ行き、"こま"と書いてある物体を購入したとします。あなたは胸をわくわくさせ、家に帰り、すぐさまその物体を回すでしょう。しかし、もしその物体が回らなかったらどうしますか?もしあなたが気の荒いお方なら、「こんなものはこまじゃねぇーや!!!」と言って、その物体を床に投げつけるでしょう。そうです。そんなものはこまということはできないのです。これが上で述べた社会からの要請なのです。つまり、会社が一般にこまと呼ばれているものを生産するときに、それが回らないとしたらそんなものは、販売しないでしょう。もし、回しても回らない物体をこまと名付けて販売でもしたら、その会社はすぐに倒産してしまうでしょう。だから、こまとは回すと倒れないものなのです。もし、質問の意図が「一般にこまと言われているような形の軸対称の物体を回すと、倒れないのは力学的にはどのように説明できるのか?」であれば、別のお答が可能です。この問題はとてつもなく難解です。なぜならそのような物体についての運動を調べるには、まず物体を構成している物質の運動を調べなければならず、それらは量子力学を適用しなければなりません。つまり原子一個一個に対して、シュレーディンガー方程式を立てなければならず、これらの方程式を解くことは、現在最先端のスーパーコンピューターを駆使しても、不可能です。つまりまだ物理学的には、こまと言われているような物体が、回すとなぜ倒れないのかということは解明されておらず、今も多くの学者が寝るのも惜しんで研究しているのです。あなたもこの難問に取り組んではいかがでしょうか?


Q7.科学は正しいのですか。
A7.正しいです。
なぜなら、科学が間違っていても、科学により訂正されるので、科学はいつの時代でも、未来永劫そのときには正しいといえます。




他にもご質問お待ちしております。
Laboratory Master:azuma@rikei.org

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